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Web&Print Interests

街を歩いていて「デジタルプリント」という言葉が目に止まった。
普段は気にならないんだけど。

なんかこう、写真屋さんとかでよく見る感じがするんだけど、「デジタルプリント」。まあなんかキレイに写真が出るんだよね。でも最近写真印刷することなんかなくなったなあ、くらいに通り過ぎる。

しかし「デジタル」といえば「ウェブ」を連想してしまうウェブキチなので3歩あるいて「そういやウェブと印刷ってどうなんだっけ?」という疑問が頭をよぎってそればっかり考えるようになる。まあこんな感じでけっこう電車乗り過ごしたりそれまでやってた仕事忘れたりする。けっこうマジに仕事に支障が出たりもする。よくない。

まあ至らない点の反省はまたするとして、ウェブと印刷。そもそも一見して対極的な2つのパブリッシングは何かつながりがあるのか?そもそも今なんかがどうにかなってるのか?ということを調べたりしてみようと思う。あんまり詳しくないのでね。

まずGoogle Cloud Printというのがある。ウェブ経由でWebアプリから対応プリンタに印刷を投げることができるもの。対応プリンタを持っていないから使ったことないけどどんなプリンタでも当たり前に使えるようになると便利ですね。オンラインミーティングしてて、相手のオフィスのプリンタに直接資料を印刷できる。リコーのプリンタとか全機種対応してソリューション売り込んだらいいんじゃないの。とか思う。

あと、Chromeってどっかのバージョンから印刷画面もWebページなんですよね。あれってやっぱJavaScriptでプリンタ情報とかプレビューとか処理してるんだろうか?Chrome App APIにそういうのあるんだろうか?ぜんぜん知りません。

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Webサイト制作に関してはCSSの印刷関連の宣言というのがある。page-break、page-break-before、page-break-after印刷時の改ページ制御。そしてMediaQueriesの@media printですね。あとどこまで実装されているか知らないんだけど@meida print and (color) とか @media print and (monochrome)なんて宣言もあって、印刷にも関係しそうです。

CSS3で特筆できるのはPagedMediaの仕様。@pageやらpage-で書籍のようなページング、ページタイトル、ページカウントなど印刷物にある様々な機能を実現できる。けっこうゴツい仕様。ちゃんとした実装は今のところないはずだけど、最近Webkitになるよと宣言したOperaがPagedMeidaを実験的に実装したOpera Nextを公開している。こちらでまあまあバギーな実装を楽しむことができます。エンジンはまだprestoなので記念にどうぞ。あとCSS Text Level3も。text-align, line-break, word-wrapなど文字の並び制御が強化されるのでこれも印刷時に貢献しそうです。

WebFontも印刷に関係するWeb技術なんじゃないでしょうか。最近日本語フォントのクラウドサービスも登場して日本でもそろそろ実用できる感じかな。というウェブフォント。なぜかボクはWebFontの相談をされることが多くて世の中の声がなかなかいい勉強になっています。昔DTPやってて刷版の業界が少しわかるからかな?

Webページ上ではこんな感じで日本語もいい感じのWebFontですが、現状印刷するとブラウザによって違いが出るようです。個人的に検証した結果を以下に示します。

  • Chrome 23 for Windows  -> otf ttf ともに印刷される
  • Firefox 17 for Mac -> otf ttf woff ともに印刷されない
  • IE10 -> otf ttf ともに表示しない, woff (FONT+) は印刷される

Firefoxはなんか思うところでもあるんでしょうかね。。巷では「ウェブフォント使えばホームページ印刷するだけで出版物になりますよね!」と叫んでカバンつかんで営業に飛び出そうとするオッサンとかいますから、注意が必要です。この辺はまだ仕様に明記されてないところなんでしょうかね。早めに統一してもらいたいところ。

。。。とまあとりあえず知ってることを列挙してみましたが、ここでふとW3Cあたりで印刷関係の取り組みはやってんのかな?と思い至りました。で、調べてみるとありました。W3C: Printing and the Web けっこう昔から取り組んでる模様。なーんとなく、今止まってる感じがしますが。SVG PrintはともかくとしてXHTML Print? XSL-FO? 古い感じです。メンバーはけっこう日本企業が多いんですが、Macromeida? もうないじゃん。やっぱりメンテされてなくて今は無きWGなんでしょうか。他もさらっとググった感じではいまどきの情報をみつけることができませんでした。

さてちょいと話しの向きを変えて。Web業界では紙への印刷は今のところ軽視されている印象を受けます。電子書籍とかePubとか電子ブックとか電子データを紙フォーマットに変換することよりも、電子データ紙のフォーマットに似せて保存しようという向きですね。

それはいいんだけど、その向きに便乗して紙の業界の商流を電子媒体の世界にそのまま持ち込もうとするというビジネスの動き。これが個人的に気に食わない。それは紙(つーか出版)業界の思考停止だろ、新しい場所で仕事するなら新しいモデルを考えろやこの昼行灯が!と思うわけです。はっきり言ってePubとかそういう臭いがして気に入らないので仕事断ったりしてるわけです。

まあそのへんの趣向はおいといて、Webで印刷は軽視されているんじゃないかという話。Paged MeidaとかCloud Printとか、だいぶ技術的にはキャッチアップされてきてるんだと思うんですが、例えばさっきのウェブフォントのオッサンが言うように「ホームページを印刷したら即出版物」というクオリティを実現するにはまだまだ足りないと思います。

技術的にはそうですねー、例えばWebページのメタ情報に印刷用のカラープロファイルがあれば、色ボケしないとか。SVGと組み合わせたらだいぶDTPに近いんじゃないでしょうか。他にもプリンタ側のスプール情報を取得したりというのもいい。他にも印刷の専門化から見るとWebに足りない機能はいっぱいあると思います。印刷屋さんとか印刷機メーカーさんとかはこの辺の研究をしてWeb標準にしたらいいんじゃないでしょうか。印刷関係はWeb&PrintでWebコンテンツ->紙という導線が太くなれば今後も商売安泰なんじゃないの?自分らでペーパーレスとか言って方向転換を模索するより儲かるかも。とも思えます。

日本なんか以前紙の力が強い国だから研究するにはいいフィールドだと思うんですけどね。日本の印刷関係さんはWebをどう捉えているんでしょうか?気になる所ではあります。

オチはないけど、今日はこのへんで。